- 独り言
「イーサリアム」と「Web3.0」に抱く夢
今更ながら「イーサリアム」の本を読み始めました。
元々は秋の試験の帰り道で買った本のひとつなのですが、他の本を読むのに時間がかかり、この時期になってしまいました。
読んでいる書籍はこちら。安心と信頼のオライリー・ジャパンさんです。
タイトル | マスタリング・イーサリアム |
ISBN | 978-4-87311-896-3 |
著者 | Andreas M.Antonopoulos, Gavin Wood |
監訳 | 宇野 雅晴, 鳩貝 淳一郎 |
発行 | オライリー・ジャパン |
まだ1章を読み終えたところなのですが、「イーサリアム」というのは、中々面白いアーキテクチャ(構造、方法論)ですね。
当初は、「NFT(Non-Fungible Token)」などを理解するための土台としか思っていなかったのですが、「イーサリアム」のコンセプトは結構チャレンジングで好きです。
1章はまだ概略の要約レベルだと思うので、技術的な内容に言及するのは避けようと思いますが、Web3.0時代の基礎技術に挙げられるだけのことはあります。
この仕組みを活用すれば、今までにないサービスを実現できる可能性――期待と夢を感じます。
ところで、さらっと「Web3.0」という用語を使っていますが、これは端的に言うと、『次世代のインターネット』のことです。
今のインターネットは「Web2.0」の時代だといわれています。
誰でも簡単に情報を発信し、双方向で情報のやりとりをできる時代。
それが、「Web2.0」の時代です。
そして、「Web3.0」は次の時代。
「暗号資産」や「分散型自律組織」など、まだ一般の方には馴染みの薄い技術が主役となる(と見られている)時代です。
ただ、個人的に一番興味があるのは、仮想空間――「メタバース」などと呼ばれる技術です。
今までも、「VR(Virtual Reality)」や「AR(Augmented Reality)」といった、仮想空間に関連する技術やサービスはありました。
ただいずれも、専門の企業などが、大掛かりな装置を用意して提供するなど、企業から消費者へ一方的に与えられるだけでした。
しかし、「Web3.0」の時代に期待される技術を使えば、消費者の側からも、その仮想空間に色々なモノを提供できるようになる可能性があります。
実際、既に「メタバース」として提供されているサービスでは、仮想空間の中にいる自分の分身に着せる服を、ユーザーが自分でデータを作ってアップロードできたりします。
ちなみに、実は、「メタバース」に関する書籍も秋に買ってました。
こちらは、純粋に興味津々な状態だったので、当日の帰り道にバスを待つ間にはもう読み始めてました。
書籍情報はこちら。
タイトル | メタバース進化論 ――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界 |
ISBN | 978-4-297-12755-8 |
著者 | バーチャル美少女ねむ |
発行 | 技術評論社 |
私にしては珍しく、ゴリゴリの技術書ではなく、読み物に近い内容の本です。
個人的に、『メタバースの技術』よりも、『メタバースに対する価値観』を知りたかったので、この本を選びました。
著者自身の考え方だけでなく、実際に「メタバース」を利用している人にアンケートした結果なども紹介されており、知りたかった価値観はとてもよく分かりました。
で、その感想を書いてみたのですが、とんでもなく長くなってしまったので、結論だけ述べておきます。
『物理世界のアイデンティティから解放される今の「メタバース」は、ある種の理想郷であるけども、恐らく一般に普及する頃には今の形は残っていないだろうなと思った』
ちょっとでも感想を書くと止まらなくなるので、ホントにこれだけしか書きません。
詳しいことは、同書を読んでみてください。
技術的な知識は不要なので、どんな方にもオススメできます。
さて、当初のテーマは……ああ、「イーサリアム」でしたね。
「イーサリアム」のほうはバリバリの技術用語なので、まだ一般の方にはお勧めしないです。
前述の書籍も、完全に技術者向けの書籍です。
それに、まだ1章しか読んでませんからね。
これから、「イーサリアム」の抱える問題点などが出てくるのかもしれません。
いずれにせよ、道具として使えるよう、しっかりと理解しておきたいと思います。
ということで、今回もたっぷり2000文字近い長文でお届けしました。
もう試験の小論文じゃん……。
あ、春期試験の申し込み受付は、2023/02/02(木)の17:00までらしいので、受験予定の方はお忘れなく。
それでは、「Web3.0」時代の技術に期待を寄せている、山本慎一郎でした。