- 独り言
一人という恐怖
早いもので、個人事業主として仕事をし始めて半月が経ちました。
現在のお仕事は請負案件なので、基本的には自宅でパソコンをカタカタしているのですが、そんな中でよく思うことがあります。
それは、『「一人」という状態の恐ろしさ』です。
例えば、システム開発という仕事。
途中で間違った方向へ進んだとしても、誰も指摘してくれません。
あるいは、日常生活で入ってくる情報。
知らず知らずのうちに判断が凝り固まり、どんどんと独善的になっていきます。
「一人」という状態が危険なのは知っていたつもりでしたが、実際に「一人」で動き始めると、想像していた以上の危険を感じます。
一応、仕事については、クライアントさんへのデモなど、誤った方向へ進まない仕掛けを取り入れてあります。
そういった手法は知識として知っていますし、これまでも行ってきました。
ただ、思考が独善的になっていくこと。
これが、とてつもなく恐ろしいです。
人によっては、自分を客観視するのが得意だったり、そういった技法をご存じの方もいると思います。
ただ、私はどうしても視野が狭くなりがちで、客観視することが苦手です。
ですので、余計に自分が暴走してないか気になります。
後になって、なぜそうしたのか、自己嫌悪に陥ることも多くなっている気がします。
が、そこは亀の甲より年の劫。
最初こそ揺さぶられるものの、『自分がこうなったときどうすればいいか』というのは、ある程度分かるようになってきました。
何だか間違っているような気がするが確信もないし考えもまとまらないときはどうすればいいか?
外の空気を吸う!
悔んだり悩んだりあーだこーだ頭も気分も沈んだときはどうすればいいか?
風呂入って寝る!
20代の頃なら、そのままズルズル引きずっていたでしょうが、だいぶ吹っ切れるようになりました。
とはいえ、やはり「一人」という状態は危険です。
仕事でも日常生活でも、正しい判断をできなくなってしまう可能性があります。
よく『人は一人では生きていけない』と言います。
私はこの言葉を、『人は誰かの力を借りなければ生きていけない』という意味だと思っていました。
そのせいもあって、若かりし頃は、『じゃあ一人で生き抜いて見せるさ』などと息巻いてましたが、そもそも意味を取り違えてたんじゃないかと思います。
『人は一人では自分を見失ってしまう』。
あの言葉の教えは、本当はそういう意味だったのかなと。
そんなことを考えながら、今日も「一人」でパソコンに向かっています。
いくつか、自分を客観的に見れるようになる技法を聞いたことがあるので、ちょっと試してみましょうかね。
それでは、「一人」という脅威のリスクマネジメントをしたい、山本慎一郎でした。