- 独り言
日本のIT産業は一度滅んだ方がいいのかもしれない
物騒なタイトルつけましたけども。
ホント、毎週のように不祥事が出てくる業界ですね。
今回の主役は「naunau」さん。
位置情報とチャットを融合したサービスで、若い世代に人気があり、450万回のダウンロードなど好評を博していたようです。
で、やらかしたのは「情報漏えい」。
200万人以上の利用者の情報が、外部から閲覧できる状態だったとのこと。
しかも、NHKの報道によると、去年の12月から複数回指摘を受けていたにもかかわらず、少なくとも今年の3月末まで改善されていなかったとされています。
加えて、個人情報保護委員会や利用者への報告も行っていなかったということで、法令的にもアウト。
さらに、『サービス中止だけはできない』という社内判断もあったようで、もはや救いようがないほどのアウトです。
参照:NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231021/k10014232891000.html
もう、ホントに、何で日本のIT企業はこんなにもセキュリティに対する意識が低いのか。
セキュリティが事前に確保できなかったのは、100万歩ぐらい譲って多めに見たとしましょう。
誰にだってミスはあります。
ですが、脆弱性を指摘されたのにサービスの中断を即決できないのは、ミスでは済まされません。
『その車、ブレーキ壊れてるよ』って言われてるのに、無視して運転し続けるようなものです。
せめて指摘されたら、止めて考えなさいよと。
それすらできないような企業には、即刻廃業していただきたい。
そこまで強く言う理由は、『利用者にも関係機関にも報告していない』という点が、何よりも質が悪いからです。
情報を隠されたら、消費者はどうやってサービスを選べばいいんですか?
もしかして、このアプリも、そのアプリも、実は裏で情報見れるようになってるんじゃないですか?
何を元に判断すればいいんですか?
何なら信じてもいいんですか?
これほど、個人データの保護が叫ばれているご時世に、何をどう考えたらそんな判断できるんですか?
生成AIなんかで自社のデータが流出するのには敏感なのに、お客様のデータが流出するのは構わないんですか?
あえてこの言葉を使いますが、実にふざけた考えです。
余談ですが、2023/10/29現在、「naunau」のホームページには謝罪文どころか事実の報告すらありません。
開発元の「Suishow」のホームページでも、事実確認を行っているという文章だけで、調査後に再開するつもりでいるようです。
本当に、自分たちが何をしたのか理解されていないようですね。
で、そんなことを考えていった結果、導かれた結論がタイトルの言葉です。
もう、一度IT産業滅んじゃいましょう。
で、外国のサービスをベースにして、利用者側で再スタートしましょう。
本当にモノづくりが得意だというのなら、使い方を工夫して、新たな「価値」を創造することだってできるはずです。
『安全に、安心して、デジタル技術を利用できる社会』を作りましょう。
周回遅れだっていいじゃないですか。
「安心」に変わる価値なんて、そうそうないですよ?
それでは、もはや失望を通り越して期待すらしなくなてきた、山本慎一郎でした。