- 独り言
令和5年度春期試験の申込受付開始
情報処理技術者試験(令和5年度春期)の申込受付が始まりました。
実施される試験区分など、詳細は、IPAのサイトからご確認いただけます。
IPAのサイト:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/r05haru_exam.html
さて、この情報処理技術者試験ですが、色々と実施内容を変える時期のようです。
例えば、情報処理安全確保支援士試験では、令和5年度秋期から、午後Ⅰと午後Ⅱの試験がひとつに合わさり、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後の3時限方式になります。
これまでは、午後Ⅰが90分で3問中2問解答、午後Ⅱが120分で2問中1問の構成でした。
これが、次の秋の試験からは、150分で4問中2問解答に変更となります。
意図としては、問題選択と時間配分の自由度を拡大することと、時間を短縮(210分+休憩30分→150分)し、受験しやすくするためと説明されています。
ただ、個人的には、150分というのは平均的な人間の集中力の限界を超えているような気がしています。
現行の120分でも相当な疲労感があるのですが、そこからさらに30分増えるとなると、集中力がきれて適切な判断ができなくなるように思います。
とはいえ、既に決定事項として公告されてますので、情報処理安全確保支援士を目指す方は注意が必要です。
(今回ではなく、次回(秋の試験)からです。ご注意ください)
他では、組込みシステムの技術(IoT技術など)に関する試験について、大きな変更が行われました。
これまで、組込みシステムの技術に関する試験としては、エンベデッドシステムスペシャリストというのがありました。
この試験区分では、主に組込みシステムの開発技術に関する能力が問われていました。
一方、組込みシステムの設計や利用となると、システムアーキテクトやITストラテジストなど、異なる試験区分で出題されていました。
このように、組込みシステムに関する技術評価は、フェーズによって区分がバラバラになっていたのですが、今回の変更ですべてエンベデッドシステムスペシャリストに統一されることになりました。
これにより、エンベデッドシステムスペシャリストでは、組込みシステムの企画レベルに関する技能も求められるようになります。
個人的な感覚でいうと、従来よりも難易度は上がるのではないかと見ています。
一方、システムアーキテクトやITストラテジストからは、組込みシステムをメインとする出題はなくなります。
ですので、組込みシステム業界で要件定義などの工程をメインに従事されている方は、若干、資格を取りづらくなったようにも思います。
(今回ではなく、次回(来年の春の試験)からです。ご注意ください)
なお、これら2つの変更点については、下記のページにて公告されています。
IPAのサイト:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20221220.html
いずれも、受験しやすくするため(=国策として、ITの技術者を増やすため)だったり、現代のITの利用状況に適合させることが目的となっています。
これらの趣旨を考えると、今後もしばらくこのような変更が続く可能性があるため、注意が必要です。
このように、若干落ち着かない状況での試験となりますが、それでも試験問題のレベルに変わりはありません。
実際の合格率も年によらずほとんど同じですので、今後も同程度の水準が維持されていくものと思われます。
となれば、やることはただひとつ。
……勉強、しましょうか。
古くなった知識をアップデートし、新たな知識をインプット。
自分の言葉でアウトプットできたら、それを反芻してコミットです。
これまで、何とか結果にコミットしてきた山本ナレッジベースですが、これからも時代にコミットできるように頑張っていきます。
はい、頑張っていきます……。
それでは、情報処理技術者試験の変化を感じつつある、山本慎一郎でした。